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当社の茶類事業は、わが国最初の紅茶製造会社として1917年に創業された日本紅茶株式会社が母体となっています。
現在は、緑茶・紅茶・中国茶・麦茶等の穀物茶を含め、国内外のあらゆる茶類をそろえてお客様のニーズにお応えしています。
緑茶・紅茶につきまして、「朝日茶業」、「マブロック」、「日本紅茶」、「Tips of TEA」ブランドで小売展開しております。
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お茶とは?
ツバキ科の常緑樹・お茶の木(カメリアシネンシス及びその亜種)の芽や葉、茎などから製造され、アルコール飲料を除き世界で最も多く飲まれている嗜好飲料の一つです。その製法は大きく三つに分かれます。
紅茶は葉に含まれる酸化酵素の働きを高めて製造され、緑茶はこの酸化酵素を不活性化して製造し、烏龍茶はある程度まで酸化酵素の働きを高めたものです。
尚、お茶の発酵とは菌類発酵ではなく、茶葉に含まれる酵素の酸化のことです。但し、プーアール茶に代表される黒茶や黄茶はカビの働きを利用したものです。
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【朝日茶業の深蒸し煎茶】
朝日茶業の前進である日本紅茶は、昭和30年代半ばから深蒸し煎茶の開発・普及に積極的に取り組んでまいりました。
今では、緑茶業界の中心となっている深蒸し煎茶は朝日茶業の最も得意とする製品です。静岡茶に限らず宇治・鹿児島・宮崎などの各産地の原料茶が調達可能です。
幅広い品揃えの原料茶から、経験豊富な当社ティーエキスパートが、需要に合致した的確な提案&開発を行い、厳選した荒茶の買い付けから、丁寧な加工、ブレンド、パッキングまでを行い、消費者へお届けします。
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茶審査技術段位十段取得
全国茶業連合青年団が主催する「全国茶審査技術競技大会」は、1956年以来60回以上の歴史をもつ、権威ある日本茶の審査技術を競う大会です。
2022年の第69回全国茶審査技術競技大会におきまして、エム・シー・フーズの茶師が所属する静岡市チームが団体準優勝を獲得、個人では茶師山田英貴が茶審査技術段位十段に昇格しました。尚、茶審査技術段位において最高位であり、これまでの認定者は全国で18名です。
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深蒸し煎茶
深蒸し煎茶の元祖ともいえる朝日茶業の代表的なお茶。厳選された良質の茶葉をじっくり蒸し、丁寧に仕上げることでまろやかでコクのある深蒸し煎茶となります。
茶葉の形状は細かいですが、お茶本来の香味を引出します。
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若蒸し煎茶
伝統的な若蒸し製法で仕上げた爽やかな香りの煎茶。深蒸し煎茶と対照的なさっぱりとした香味のお茶です。
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玉露
玉露は摘採前に覆いを被せることにより甘みを蓄えた独特の風味が特長の高級茶。うま味成分をたっぷり含みとろりとした甘みのある味わいです。
充分に冷ましたお湯と、たっぷりの茶葉で淹れてお楽しみください。
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粉茶
煎茶の製造工程で出た粉の部分を選別して作られる粉茶。お寿司屋さんで飲まれる"アガリ"としてもお馴染みのお茶です。
茶漉しや網目の細かい急須で淹れてください。
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くき茶
煎茶をつくる過程で選別される茎の部分を集めて作ったお茶。
茎ならではの青々とした爽やかな香りはお茶通に親しまれています。
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ほうじ茶
番茶や徳用煎茶を高温で炒ったお茶。渋みや苦味がほとんど無いマイルドな風味で、カフェインやタンニンも少なく、食後にもお勧めです。
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玄米茶
さっぱりとした番茶に、こんがり炒った玄米を加えたものが玄米茶です。抹茶を加えた風味豊かな玄米茶もご用意しております。
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番茶
刈落ち番茶の略称で、刈番ともいいます。一番茶、二番茶を摘み取った後の硬化した茶葉を茎ごと刈落したものを原料としています。乾燥時に強火で十分火入を行うのが特徴です。
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<茶師八段のおもてなし煎茶>100g
朝日茶業の茶師が「おもてなし」の心を念頭に、全国茶品評会産地賞入賞産地の茶葉を厳選し作り上げた渾身の逸品です。
特長:深緑の水色(すいしょく)、渋みが少なくまろやかで飲みやすいお茶です。
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<牧の香り深蒸し緑茶>100g
静岡で栽培される「やぶ北品種」を蒸し時間を長くして作る深蒸し煎茶は、長年に亘り朝日茶業が開発を手掛けたものです。
特長:深緑の水色(すいしょく)、コク味を持った飲みやすいお茶です。
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<銘茶巡り鹿児島県産知覧茶>100g
鹿児島県南部の知覧町で、希少価値の高い「あさつゆ」品種の一番茶のみを使用して、丁寧に作り上げた深蒸し茶です。
特長:深緑の水色(すいしょく)、馥郁たる香りと、まろやかでコクのある味わいです。
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<銘茶巡り京都府産宇治茶>100g
新芽が膨らむ頃、茶樹をわら等で覆い直射日光を遮る伝統的製法により丁寧に作り上げられた銘茶です。
特長:深緑の水色(すいしょく)、玉露の味わいに似た深い旨みに包まれた味わいです。
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<静岡県産やぶ北煎茶>100g
静岡産「やぶ北品種」の一番茶のみを使用し、蒸し時間の短い若蒸し製法により、若芽を丹念に揉み上げた煎茶です。
特長:黄緑色の澄んだ水色(すいしょく)、爽やかな香りとさっぱりとした飲み口です。
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<カテキン粉末緑茶>100g
緑茶成分をまるごと摂取できるように、国産煎茶のみを粉状に挽いたものです。お湯や水に混ぜるだけで簡単に召し上がれます。
特長:深みのある水色(すいしょく)、お好みにより味を調整できます。
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三菱商事グループ企業として、そのグローバル調達網を活かし、紅茶の主要生産国(スリランカ・インド・ケニア・インドネシアなど)のサプライヤーからダイレクトに原料茶を輸入。日本市場の要求品質に合致した安心・安全な製品および原料茶を安定的に供給できる体制を構築しています。
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幅広い品揃えの原料茶から、経験豊富な当社ティーエキスパートが、需要に合致した的確な提案をいたします。
より安全に、より安心していただける製品を提供するため、生産国に赴き現地の農園や工場の視察を行い、入荷した商品はロット毎に検査を実施するなど、品質管理体制を確立して製品品質の維持・管理に努めております。特に静岡事務所では茶師による香味検査の他、品質検査室にてお茶の成分を分析する理化学検査や微生物検査を実施しています。
サステナビリティにも配慮し、三菱商事グループの一員として三菱商事の持続可能なサプライチェーン・マネジメント方針に基づき、生産国の人権、労働問題、地球環境保護などの取り組みをサプライヤー様と協力して推進しております。
≪紅茶の主要産地≫
- ダージリン(北インド)
- ヒマラヤの山麓高地ダージリン。生産量は年間1万トンにも満たない希少な紅茶(インド生産量の1%以下)。稀有な香りと締まった味わいが特長。
- アッサム(北インド)
- ヒマラヤの麓に広がる台地は世界最大の紅茶生産地でインド紅茶の60%以上を生産しています。香味ともにストロングタイプの紅茶です。
- ニルギリ(南インド)
- 南インドの代表的産地で、西ガッツ山脈の高地で生産される紅茶はマイルドな味わいと柑橘果実の甘い香りを有します。
- セイロン(スリランカ)
- スリランカには栽培地域の環境差により、それぞれ特長の異なる紅茶があります。
- ・ヌワラエリヤ:標高1800m前後の高地で生産された香りの紅茶。
- ・ディンブラ:南西部山岳地帯で生産され、香味、水色(カップに注がれた紅茶の色)にバランスのとれた典型的 なセイロン紅茶。
- ・ウバ:南東部山岳地帯で生産、特有の爽快感のある香味をもった紅茶。
- ・キャンディ:山岳中腹地域で生産された穏やかな風味の紅茶。
- ・サバラガムワ、ルフナ:標高600m以下の低地で生産された強いコクと甘い香りを持った紅茶。
- ケニア及び東アフリカ諸国
- アフリカ高原台地で生産される爽快な香味を持った紅茶、CTC茶(細かい茶葉を作るための製法)主体。
- インドネシア
- 主にジャワやスマトラで栽培され、濃い水色ながら、マイルドな飲み口が特長。
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緑茶も紅茶、あるいは烏龍茶も一部の特殊なお茶を除き、淹れ方はほぼ共通しています。
<手順>
・湯を沸かし⇒・ポット(急須)に茶葉を適量入れ⇒・湯を注ぎ⇒蓋をして葉の開くのを待ち⇒・カップ(茶碗)へ注ぎきります。
*茶の種類による淹れ方の大きな違いは、湯の温度で、紅茶は沸騰している湯を、緑茶は基本的に冷ました湯を用いる点にあります。
これは茶種それぞれの特長をよくだすために、大変重要なことです。
茶葉と湯量
茶碗一杯(約130-140CC)当り茶葉3g
形状茶(若蒸し茶)のような比較的茶葉が大きなタイプでティースプーン山盛一杯、深蒸し茶のような小型の茶葉ですとティースプーンすり切り一杯が3gの目安となります。
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[1] 使用する湯のみに沸騰している湯を注ぎ、湯を冷まします。(70-80℃)
*沸騰している湯は湯のみに注ぐと、それだけで80℃位まで下がります。
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[2] 人数分の茶葉を急須またはポットに入れます。
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[3] 湯のみにいれて置いた湯を急須またはポットへ注ぎます。
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[4] 蓋をして1-2分ほど待ちます。
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[5]少しずつ湯のみに濃さが均一になるように注ぎ分け、最後の一滴まで注ぎきります。
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*ほうじ茶・玄米茶・くき茶・番茶では湯を冷ます必要はありません。
玉露は50-60℃まで冷ました湯を使います。
茶葉と湯量
カップ1杯(約150-160CC)当り茶葉3g
一般的にダージリンのような大きな茶葉(OPサイズ)でティースプーン山盛一杯、セイロンのような細かな茶葉(BOPサイズ)ですとティースプーンすり切り一杯が3gの目安となります。
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[1] やかんで湯を沸騰させ、温めたポットまたは急須に人数分の茶葉をいれます。
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[2] 必ず沸騰している湯を人数分注ぎます。
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[3] 蓋をして葉の開くのを待ちます。
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[4] 待ち時間はOPサイズ約3分、BOPサイズ以下で約2分が目安です。砂時計やタイマーをセットして置くと便利です。
また、ミルクティーにする場合には、待ち時間をやや長めに、あるいは茶葉を余分に一杯いれることをお勧めします。
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[5] 時間になりましたら、茶こしをとおしてカップへ注ぎきります。
*複数カップへ注ぐ場合には、濃さが均一になるように注ぎ分けてください。またはもう一つポットを用意しておいて、そちらへ移しかえるのもよいでしょう。
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茶葉と湯量 [ティーポットでいれる場合]
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ティーバッグもリーフと同じようにいれるのがベストです。
[1] 1バッグ=1人前が基本です。温めたポットまたは急須に、人数分のティーバッグを入れます。
[2] 沸騰している湯を人数分注ぎます。
[3] 蓋をして2分ほど待ちます。
[4] 時間になったら、カップへ注ぎきります。